優秀だが冷徹な弁護士ヘンリー（ハリソン・フォード）は強盗に撃たれ記憶を失う。妻サラ（アネット・ベニング）と娘は以前とは別人のように穏やかで優しくなったヘンリーに戸惑いながらも家族の幸せを感じる。やがてヘンリーは弁護士としての過去の仕事に疑問を感じるようになる。
「心の旅路」と「潮風のいたずら」の設定を組み合わせたような人間ドラマ。
監督は「ワーキング・ガール」「ハリウッドにくちづけ」と現代の悩める人々を温かく描くマイク・ニコルズということで、最適な題材だ。
シリアスな「心の旅路」に比べるとかなりファンタジーだが、中途半端にリアルな人間ドラマなのは気になった。
ただ、ハリソン・フォードにアネット・ベニングという魅力的なキャストのおかげで好感の持てる作品になっている。
どうせファンタジーなんだから、最初のヘンリーはもっとワルで嫌な奴にした方が面白かったんじゃないだろうか。こういう映画は前後の落差が大きいほど楽しい。
俳優もストーリーも好きで、昔はけっこう感動したんだけど、改めて観ると全てが表面的で深掘りがないなーって印象だった。
ハリソン・フォードを撃っちゃう悪党は駆け出しの頃のジョン・レグイザモだ！
