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白バラは死なずの845cinemaのレビュー・感想・評価

白バラは死なず(1982年製作の映画)
4.0
『白バラの祈り』でも描かれた白バラ抵抗運動を描いた映画だが、逮捕から処刑までを描いた前述の映画に対し本作は運動全体が描かれる。ゾフィーが運動に参加するプロセスは諸説あるようだけど、ゾフィーの婚約者との関係や、運動のアドバイザー的存在だったフーバー教授との論争、結果的に早期の処刑に結びついた原因とも言われる集会での騒動などすべて事実で、丁寧な考証は『白バラの祈り』でも踏襲されている。

運動全体を俯瞰する資料としてだけでなく、誇張しない誠実な作りのドラマとしても見応えがあった。ちなみに主演のレナ・シュトルツェは同年公開の『最後の五日間』でもゾフィーを演じているらしいがこちらは未鑑賞。両方とも日本ではDVD未発売なのが残念。
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