星降る夜にあの場所で

林檎の木の星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

林檎の木(1992年製作の映画)
4.1
崇敬するIホール初代総支配人様⑪

東西ベルリン情勢を扱った作品は数多く製作されています。
本作品もその中の一つです。

主人公の祖母がこんなことを言います。
20年以上前に観たきりなので正確には覚えていませんが
確かこんな感じだったと…

林檎を縦ではなく横に切り、中心の種の部分が星型になっているのを主人公に見せてこんな感じの事を言います。

『林檎は天国からの贈りものなのよ。中に見える星は5軒の家で、手のひらについている5本の指と同じなの。立ち上がるとよくわかるのよ(立ち上がって両手と両足を開いて立ってみせる)。頭が1つと腕と足が2本ずつ。つまり5角形の星型になっているでしょ。だから5は人間という意味で、人間の食べ物なの。花も人間の肌と同じピンク色でしょ。』

いくつもの困難を乗り越え、主人公はこの祖母の言葉に信憑性を見出します。

また、もう一つ重要なアイテムが登場します。

想像するに祖母が子供の頃から大切にしていたセルロイド製の人形だったのだと思います。
その人形の頭を開き、中から目(2つの目が1本の棒で繋がっています)を取り出して…

『この目はお前を悪いことから守ってくれる』

そう言って、主人公に手渡します。
ラストシーンから、この目もきちんと効力を発揮していたんだなぁと納得させられます。

普段は作品のストーリーには極力触れないスタイルを取っているのですが、レビューがないのでもし観れる機会が出来た時に、観るか観ないかを決めるための指針になればと思って印象に残っている部分を不正確ではありますが簡単に書き出してみました。