可愛いジュブナイル作品かと思って観ていたら、けっこうヘビーで救いのない内容でおぉぉとなりました。
1930年代の英国リバプール。敬虔なカトリック信者の家庭に育つ7歳のリアムくんの目線で描かれる家族の話。
大不況により失業者が溢れる時代、父が仕事を失ってしまう。やがて父はアイルランド人と裕福なユダヤ人を逆恨みし始め、ファシズムに傾倒していく…
貧困のため父と母は喧嘩が絶えず、どんなに貧しくても教会が一家を救うことはない。プロテスタントvs.カトリック、そしてユダヤ人、宗教による対立。宗教とは?プライドとは?
とにかくリアム君が素朴で可愛い♡初めての聖体拝領を受けるため儀式の前に懺悔をしなければならないのですが、緊張すると言葉が出てこないリアム君は歌で懺悔します。けなげで愛らしいシーンでした。ラストシーンのリアム君の優しい表情が切なかった。
リアム君はすでに日々頑張っています。邦題がミスリードで、もはや皮肉。
✴︎のんchanありがとう✴︎