Shizka

推手のShizkaのネタバレレビュー・内容・結末

推手(1991年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

現実世界において異国の地に渡っても中国人が中国人を娶る意味がよぅく分かった。

親を大切にするのが信条の中国では当たり前のことかもしれないが、親を大切にする意識が双方ないと、こういうことをなるんだなあ。

わたしは郷に入りては郷に従えなのだが、あの年齢で環境が変わるというのは辛いことだろう。それでも皿洗いまでチャレンジするってそうできることではない。

不適応だなあ、と思ったけど、最後はそれが良いように働いて収まる。しかもガールフレンドのおまけつき、ちょっとうまいこと行きすぎだよね。

この映画、テーマすごく良いんだけど、そうやって鼻につく場面が結構ある。わざわざ嫁が仕事しているのに大声で歌わなくたって、とか、皿洗いしなくたってとか。

煎じつめて洗練するともっといい映画になりそうだが、この荒さが中国映画の持つ魅力でもあり、テーマがテーマだけにホームドラマには出せない深い余韻も残す、いい映画だ。
Shizka

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