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アキラ AKIRAのsicklychicのネタバレレビュー・内容・結末

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

何年かに一度、近しい人に
絶賛する人が現れる今作品。
ようやく鑑賞。
原作未読、予備知識ゼロでした。

序盤、顔の区別がつかなくて
いささか不安になるものの、
2019年ネオトーキョーのビルの美しさから
だんだん慣れ、当時は全て手描きだ、
ということに思い至ってから、
途方もない作業の量を想って感動。
今、こんなアニメを描ける人たち
いるんだろうか。
所々差し込まれる
リアルなサイバーパンクと、
沈んだ競技場が
めちゃくちゃかっこよかった。

なんか口と声が合ってない…というか、
やたら口開けて喋るな…と
思ってたんだけど、後で解説を見て納得。
すごい挑戦だったんだなと思いました。
「う」の口が、すごい「う」。

あと例に漏れず、
金田さんの名前がアキラで、
ヒーローなんだと思ってました!
(最後フリまであるのに、結局、
劇中下の名前は明かされない)
主人公がスーパーパワーを
最後まで持たないところが良い。

セリフや服装が古くて、
80年代を感じます。
「canon」と「成田山」。

前半は人間がドミノのように簡単に
死んだり、過剰なやり方で殺されるので、
ネオトーキョーの倫理観とすり合わせするのにしばらくかかりました。

そしててつおが最後まで好きになれず。
イキってから変わり身が早すぎる。
チンピラにパワー持たせたらあかん。

最後はアキラではなく、
テツオというパラレルワールドが
生まれたってことだよね?と思って
解説見たんですけど、、
特にラストについては
言及されてなかったので、
言ったらダメなことなのだろうか…

誰もが持っているけれど、属性があって、
タイプによっては都市をふっとばすことのできるエネルギーを、最大限発動させてしまったアキラくんにちなんで、便宜上アキラと呼んでいる、からアキラとアキラくんは別物。という認識で良いのだろうか…

もともとは第三次世界大戦における、第二次で言うところの原子爆弾のような存在、なのかな。アキラくんかわいそう。

音楽がめちゃくちゃかっこいいです。
連呼するカオス感。
てつおがアキラに飲み込まれて
モンスター化したときの音楽、
最高にかっこよかった。

途中で人の動きとかが
アメコミっぽいなーと思いました。
それも意図しているのだろうか。

原作はまた違うというので、
そちらも読んでみようと思います。
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