フッカー

アキラ AKIRAのフッカーのネタバレレビュー・内容・結末

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

KANEDAじゃないよ!TETSUOでもないよ!ましてやYAMAGATAAAA!でもないよ!
AKIRAだよ!!

ラッセラ~♪ラッセラ~♪ラッセラッセラッセラ~♪(ゝω・´★)ドンッドンハァァァアアア~♪

あぁ、バイクシーンがまじたまらんね。もう、テールランプが尾をひく描写がたまんなくカッコいい(ノ´∀`*)


AKIRAと呼ばれるものの絶望的な力、災厄によりもたらされた破滅
....そこから30年。
復興による人々の向上的なエネルギーや希望的な空気は潰えてしまい、荒廃と暴力が支配する街となったここネオ東京。
未来の都市で、金田そして鉄雄との男の子ガチンコ勝負が盛大な幕を開けるッ!!笑


ネオ東京が意味するのは、希望の終焉
とてつもない閉塞感
諦めムード
災厄の根源に慌てて蓋をしたことからも分かるように、形だけしか復興されていない空虚な街

その荒廃した空気に、タカシ君やキヨコ、マサルといった超能力を持つグロテスク幼稚園児達が加わり、
軍部の干渉と共に描かれるSFストーリー。
荒廃+超能力+子供+軍 といったところでしょうか。

ぶっちゃけストーリーが上手いかというと個人的にはそれほど...なんですが、この世界観と展開に凄く引き込まれることは確か!!

こう、ミエナイチカラで物を破壊するハァーーーー!!って描写カッコいいよね( 〃▽〃)
この世界観にはどっぷり浸かりました。


物語の軸となる金田と鉄雄の関係性は、言うなれば男の嫉妬ならぬ「男の子」の嫉妬というところ。

「何でもかんでも俺に指図シヤガッテヨ!やってらんねーぜまったく!
俺を舐めんなよ!!
俺がシキってやる!!
(でもあいつスゲエとは実は思うんだよなあ)」
以上!笑

途中までは凄く楽しめたんですが、やっぱり残念だったのは、AKIRAの正体が明らかになる中盤以降。

原作だと序盤こえたら、閉塞された街が崩壊し、独立国「大東京帝国」が生まれるという展開。このある種の解放感が好きで、さあこっからどうなる!ワクワクみたいな笑
というか独立国家の誕生という展開が個人的に好きなだけなんですが笑

そこは大幅な変更が。
ただラストのメッセージは同じ感じ。


原作も映画も「希望」は既に生まれており私達の手で作っていけるといった方向性。

AKIRAが絶対的な力の象徴であり、抗えない力の象徴であり、人間の進化の力でもあり、
天災や災厄といったコントロール不可のものの具現化というように、台詞から思われますよね。
科学が生み出した災厄かと思いきや、原始の時から埋め込まれてる力らしい。ふーーん笑

いやぁぁん、刺激しないで。目覚めチャッタ♡みたいな笑

ここで原作だとビルの描写とかから、明らかに「諦めの都市モウダメダーー(´・ω・`)ネオ東京」とはうってかわり、

「それらコントロール不可な力も何とか俺らなら対処していけるよね!街だってほら!立て直せるよ!」
ということを受け取れるんですが、

映画単体で見た場合これがキヨコの台詞だけで匂わされているため、
ハッキリと伝わってこないな~~と言ったところ。

映画だけ見た人はどう思ったんだろ?

まあ明示されてないから、災厄ってのより人間自身の進化の早さって恐ろしくてそれについてけないと危なくない?みたいな方がメインじゃね?とかそんな意見もありそう。皆さんどうでしょうか。

ごたごた言いましたが、
バイクマジかっけぇぇぇぇえ!!!(ノ´∀`*)
流線を描くテールランプたまんなええぇええ!!!超能力かっけぇぇぇぇえ!!!(ノ´∀`*)

ってことでとりあえず楽しんで下さい♪