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アキラ AKIRAのordinalのネタバレレビュー・内容・結末

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

残像の描かれ方や緻密な画面は勿論のこと、個人的にはBGMや足音、声などのサウンドが特に良いと思った。

中盤、人間が地道に築き上げてきた文明や街の人々を破壊しまくる暴力的で強靭な力は一見悪に思えたが、全てを破壊することが新たな世界を生み出すことに繋がっていく後半場面では「破壊」という行為に関して自分の中にカタルシスさえ起きていた気がする。
政府が推進する(たぶん)ハイテクでモノが溢れるネオ東京と、テツオの中の能力が生み出した(たぶん)精神的で真っさらな新しい宇宙を観る人が想像の中で対比的に描けるような仕掛けがされているように感じた。

子どもたちが大きな縫いぐるみになってテツオ前に現れ血を見て嫌がる場面は『千と千尋の神隠し』の坊に影響を与えている?
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