割烹

アキラ AKIRAの割烹のレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
4.0
近代ジャパニメーションの代表作であり、大友克洋の最高傑作。
35年経った今でも息を呑む映像のクオリティ、CGに頼らないアナログアニメーションならではの迫力がある。
その後のアニメーション作品へ与えた影響の大きさは計り知れず、名作と言われる数多くの作品が模倣した表現や、あるいはインスパイアされたことがわかるシーンが随所にある。いずれも大友克洋のクリエイティビティが発揮された印象的なシーンだ。
映像だけではなく、ストーリーやテーマも独創的で素晴らしい。
35年前の未来描写が全く現代を予測できていないことはご愛嬌だが、人間がコントロールできない力を手に入れた時にどうなるかというテーマは、テクノロジーが加速度的に進歩を続け、AIの台頭に続き、シンギュラリティが見えてきた現代でもなお十分に通用する問いかけだ。
割烹

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