Melko

アイス・エイジのMelkoのレビュー・感想・評価

アイス・エイジ(2002年製作の映画)
4.0
「何故俺を助けた?」
「何故って…仲間だからな。」
「こんな変な仲間、俺ぁ見たことないけどな。」

アイスエイジって、20年前の作品になるの?!(震)
その昔、突然弟がVHSを買ってもらったコレ。大好きだった!今日突然見たくなり、レンタル!見たことなかった続編までレンタル!久しぶりに見て、初めて見た時の興奮が蘇った。改めてレビュー。過去レビューにいいねくださってた方、すみません。

氷河期迫る世界。ひねくれ者のマンモス マンフレッド(マニー)は、南を目指す他の動物たちとは逆の北へ向かう。仲間に捨てられたドジなナマケモノ シドに出会い、彼に付き纏われる。
一方同じ頃、サーベルタイガーの群れが人間の村を襲う。赤ん坊を狙うディエゴは、滝壺まで母子を追い詰めるが、覚悟した母は子どもを胸に滝へ落ちていく。
流れ着いた先にいたマニーとシドに子供を託し、母は音もなく消える。そこへ現れたディエゴ。マニーとシドは赤ん坊を人間の元へ返すべく、ディエゴを道案内に北へ出発する…

当時まだ珍しかったCGアニメ。
氷河期が舞台なので、色彩が乏しい。
加えて、登場キャラがほぼ「男」という、華のない男臭さ。
でも、なぜかクセになる。
何度も見たくなる。だから高得点。

マンモス、ナマケモノ、サーベルタイガーという、あまり可愛くないビジュアルの動物がメインという、その独特のキャラ構成もさることながら、それぞれ薄味ではあるがキャラ付けもちゃんとされている。

群れが嫌いで皮肉屋のマニー
人の足を引っ張ってばかり ドジでオトボケのシド
ニヒルでしたたかなディエゴ

およそ好感の持てなさそうな3匹なんだけど、そこへ人間の赤ちゃんロシャン(名前があったの初めて知った…!劇中ではピンクちゃんと呼ばれている)が加わることで、三者三様の慈愛の姿勢が描かれていて面白い。
マニーは身体を張ってピンクちゃんを守り、シドは優しい声をかけ、ディエゴは眼差しで見守る。
序盤、小言を言い合ってばかりのマニーとシドに、2人を騙して同行するディエゴ、気の置けない面々が徐々に仲間として心を許し合っていく描写が自然で良い。

立って歩き始め、表情豊かなピンクちゃん。1歳半ってとこかな?

海外産のアニメーションながら、特筆すべきは吹き替え陣の奮闘ぶり。特に本作のMVPは間違いなくシド役の太田光。
彼は声優初挑戦ではないのよ〜。「キャメロット 魔法の剣」でデビュー済です。
一番最初にピンクちゃんを助け出した彼の滲み出る優しさ、ドジが過ぎて同族の仲間から見捨てられた孤独と寂しさを気にしないフリして、マニーに助けられたことを噛み締める、シドの「俺、命がけで助けられたの初めてだ」ってセリフが沁みる。

民族的でありながら、新しく聞こえるBGMも良いのです。

舞台である時代が時代ゆえ、なかなか展開が過酷。子供と一緒に見てる親御さんは、要所要所でキチンと説明しないといけません。

とはいえ、過酷でキツいだけではない。この作品にはもう1匹主人公がいる。コメディリリーフのスクラット(リス?)だ!監督が声を吹き替えてるこのオトボケなリス。なんと本編はこのリスから始まる。どんぐりに並々ならぬ執着を持つ。このリスの話がメインの話と同時進行で見れる且つお子様にも非常にわかりやすいやられっぷりなので、爆笑必至!

あぁ、20年経っても面白かったわ。
よし、続編だ!!!

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▼過去鑑賞レビュー▼

これはVHS擦り切れるぐらい見てたなー。
ジャケットに惹かれて弟が買ってもらったもの。
最初、この手の画に慣れなくて、「なにこれ?」て感じだったけど、話が深いんだよ…

氷河期。家族とはぐれた人間の赤ちゃんを、
はぐれ者のおじさん3匹が、赤ちゃんの家族に送り届けるの。

ただそれだけだし、3匹の個性はそんなに強くないけど、違う種の動物が力を合わせて赤ちゃんの面倒を見て、
途中トラブルや喧嘩、アクシデントとか色々ありながら、赤ちゃんに完全に情が沸いたところで家族を見つけ、家族に渡す。

大自然をめいっぱい使ったアクションと、
動物同士の、生き残りをかけた駆け引き
赤ちゃんとの触れ合い

様々な出来事があり、最後人間家族をようやく見つけた後の今生の別れシーンは、
動物と人間の間柄を超えた友情を感じて、グッとくるものがある。

久しぶりに見てみようかな。
2,3と続編あるけど、やっぱ1が1番なんだよなー
Melko

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