よく見たらサムネ画像に半目の人いて笑っちゃった。
マドンナ若尾文子とスポーツマン3兄弟のパワフルでテンポ良な銀座ラブコメ。さてあややのハートを射止めるのは誰でしょう。
ちょうど東京オリンピック前の作品で給料返上ではりきって働く長男。この頃から五輪のボランティア精神が培われてたのか…

昭和の銀座をジョギングするOPは当時の人にはきっとなつかしい街並み。
安心安定のおなじみ大映スター出演で、川崎敬三、川口浩、本郷功次郎のお色気シャワーシーンありでスネ毛アップのサービス付き(どうして)
中村鴈治郎のスケベ親父ぶりが見事。
今回野添ひとみと江波杏子はオマケでスポットライトは完全にあややが独り占め。少女漫画ばりにモテヒロイン。笑顔多めでかわいいくてこちらも笑顔。でもひとみちゃんのイー！と川口浩のベー！もキュート。

余り物でくっつくのは王道だけどその描写が雑なのがちょっと残念。でも楽しい一作。
大きい兄貴、小さい兄貴って言い方かわいい。本郷功次郎は弟キャラが似合うな。
やんやんや〜やんやんや〜

銀座の呉服屋の三人兄弟。朝から銀座をジョギングしちゃうスポーツマン揃い

固定カメラでグルグルと三人の部屋をうつすの面白い。

長男川崎敬三はレスリング。女性は苦手。ズレっぷりが面白い。事あるごとに目を回して倒れる。つーか東京オリンピック成功のために給与返上で働く…って、元祖大会ボランティア！「私のこの奉仕精神で少なくとも金メダル15個は取ってみせますよ！」→結果16個だったのは川崎敬三のおかげだ

次男川口浩はアメフト。軽口叩いたりデカい話をして女性を口説くのが得意。

三男本郷功次郎はボクシング。「小さい兄貴！」「大きい兄貴！」って言い方可愛いよな

♪やんやんやー、やんやんやー
唐突に歌い出す仲良し三人兄弟。スポーツマンシップに則ったり、則らなかったりしながら社長令嬢若尾文子の争奪戦を繰り広げる

父親中村鴈治郎。息子が誰も家業を継がないから不満タラタラでクラブ通い！（人間国宝の鴈治郎が芸妓の前で下手くそな舞を披露してるのがツボ）

母親は三益愛子。「赤線地帯」「大阪物語」「くちづけ」くらいしか見たことなかったけど、さすが母物映画女優！という感じ

一家のお手伝いさんに野添ひとみ。近所の喫茶店で働く江波杏子。

さー誰と誰がくっつくんでしょうか？？

警察とヤクザが仲良しな時代。

美女がたくさん出てくるけど私が一番好きなのは三益愛子です。

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子どもがなぜかお気に入りで毎日見させられている間にスコアも爆上げ

生まれも育ちも銀座の三人兄弟が社長令嬢・若尾文子をめぐる青春コメディに、父親・中村鴈治郎が絡むホームドラマがドッキング。

中村鴈治郎がおっちょこちょいながらも裸一貫で関西から出てきて銀座で一代で成功したお父さんという同年同社製作の『東京おにぎり娘』とほぼ同じ設定の役で出ていた。違いは子供が娘か息子かの違いくらい。とにかく想像するだけでも分かるようにハマっている。

内容は三人兄弟(川口浩、川崎敬三、本郷功次郎)の他愛ないアイドル映画。三人が楽器を持ってラテン歌謡を歌うミュージカルシーンがあったり、一緒にイチャつきながらシャワーを浴びるという広い層にアピールするサービスカットもあった。

若尾文子は三人兄弟をメロメロにする美人令嬢という設定だけど厚化粧が気になった。野添ひとみと共演すると大映顔が際立って面白い。

しかしながら、やはり見所は一番精神的に幼い中村鴈治郎のドジっぷり。自分の子供よりも若いような新入り芸者にキスされた時のスケベ顔なんて最高過ぎ。

ほぼカメオ出演の安部徹が演じる情け深いヤクザの親分はベタ過ぎだけど嫌いじゃない。ホロリとするけど、よく考えると、娘ばかりで息子がいない自分のことを嘆く演説をカマすところは今ではリテラシー的にアウトだろう。

凡作ながら、３年後(1964年)の東京オリンピックに期待する空気も伝わる明るい映画。再びオリンピックを控えた今の日本でこんなに明るい映画を作ることが出来るだろうか。