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はるか、ノスタルジィのパピヨンのレビュー・感想・評価

はるか、ノスタルジィ(1992年製作の映画)
3.9
大林宣彦監督は、「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の尾道三部作が代表作ですかね。個人的には「異人たちとの夏」「ふたり」「青春デンデケデケデケ」の三作品を上げたいです。
原作は中山恒の書き下ろしで、この他にも「おれがあいつであいつがおれで」が映画「転校生」になり、「なだかへんて子」が映画「さびしんぼう」になってますね。
小樽が舞台の小説で人気の作家:綾瀬(勝野洋)は、少年時代の痛ましい記憶を心の奥に隠し持っていた。しかしあることが切っ掛けとなり、再び故郷の小樽を訪ねることになる。そこで封印した記憶の中の少女(石田ひかり)と瓜二つの少女:はるか(石田ひかり:二役)と出会う。蘇らせたくないはずの記憶をめぐらせる綾瀬の前に、弘(松田洋治)と云う少年が現れるが、彼は綾瀬本人の少年時代のそれでありました。まあ大人のファンタジーですかね、これに近いことは誰しも経験ありません?幼少期に住んでいた町をめぐってみたり、あの日あの時の言葉を考察してみたり。少し長く生きてるとね。
相変わらず音楽の久石譲はいい仕事しておりました。
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