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どろろのkazu1961のレビュー・感想・評価

どろろ(2007年製作の映画)
3.5
▪️Title : 「どろろ」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:2007
▪️JP Release Date :2007/01/27
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-512 再鑑賞
🕰Running Time:138分
▪️My Review
子供の頃にこの原作漫画が大好きででもとても怖くて、怖いけどでも大好きで。。。本作の原作は「少年サンデー」連載当時、あまりにも暗くて怖い世界観で連載途中で打ち切りとなってしまったほどのいわく付きの作品でした。その後のアニメになってやや緩和されましたが。
そんな本来の映画実写化を原作そのままのストーリー、世界観で行うこと自体、興行的にもモラル的にも問題必至だったと思います。なので映画化がある意味これらの要素を中和した状態で行われたのは必然で、私はそれなりの完成度があった作品だと思います。
どろろのテーマは人の生きる道。。。どろろと百鬼丸が魑魅魍魎の魔物と戦い必死に生きる様を描いています。かなり重いテーマで、かなりエグい描画が多い、そんな作品をシリアスな路線で描いたら大変ですよね。

物語は。。。
戦乱の世で天下統一の野望を抱いた武将・醍醐景光は、これから生まれる自分の子供を48体の魔物にさし出し、代わりに強大な力を得ました。一方、体の48か所を奪われて誕生した赤ん坊は、呪医師・寿海の秘術によって救われました。かくして成長した赤ん坊=百鬼丸は、自分の体を取り戻すために魔物を倒す旅に出ます。そんな中で百鬼丸は女性ながら戦乱の世を逃れるために男の格好をしたコソ泥・どろろと知り合い、共に旅をするように。。。
原作の室町時代のように、日本の歴史に応対しているわけではなく、どこの国ともいつの時代とも分からないファンタジーとして作りあげています。手塚治虫の原作漫画の映画化ですが、原作の世界をそのまま映画化するというよりは香港映画的な雰囲気のジャパニーズ・ファンタジーとも言うべき内容となっています。ただそれらの魑魅魍魎VS百鬼丸の闘いを当時のVFXを駆使し、総製作費20億円以上を投入した映像は見ものですね。魑魅魍魎楽しく鑑賞できます。
主演の百鬼丸役に妻夫木聡、妻夫木の演技とアクションが光っています。どろろ役には賛否両論ありますが柴咲コウを起用、そのイケイケ感が作品全体の中和剤になってるように私は思います。原作では男の子で、実は女の子が男装していたという設定なので、年齢差はありますがそんなに違和感は感じませんでした。
第2作目以降が決定してたので、そのようなエンディングになってますが、制作費の高騰などから結果、実現されませんでした。残念ですね。

▪️Overview
「黄泉がえり」「カナリア」の塩田明彦監督が手塚治虫原作の同名漫画を妻夫木聡&柴咲コウ主演で映画化。戦乱の世を憂う武将・醍醐景光は、天下統一する力を得るために生まれたばかりの息子の身体の48カ所を魔物に捧げる。医者の寿海に拾われ、48カ所を補う仮の身体を貰い受けた景光の息子百鬼丸は、魔物を倒すことで自分の体の部位が取り戻せることを知り、魔物退治の旅に出る。(引用:映画. com)

出演は、妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、原田美枝子、中井貴一など。
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