【ジョン・カーペンター連続鑑賞記録その12】
ジョン・カーペンターによる笑いあり涙ありのSFロマンスロードムービー。
ジョン・カーペンターらしからぬ優しいタッチで描かれた作品で、こんなドラマも撮れたのか、とえらく感動(脚本はカーペンターじゃないですが)
そしてその内容にもいたく感動。
出会う先々の人が皆めちゃくちゃ優しくてご都合主義と言ってしまえばそれまでな展開が続きますが、それが嫌味にならず素直にいい話と思えるのは監督が普段悪趣味なB級映画を撮ってるギャップからでしょうか。笑
スターマンが鹿を生き返らせる下りは特に印象的。
にしてもてっきり「オチで使うんだろうな〜」と思っていた展開が中盤であっさり出てきたのにはびっくり。
こう言った作品ではお約束で場合によっちゃメインテーマにもなりうる「異星人から見た地球人」という視点も実にあっさり語られるのみで、そういったメッセージが押し付けがましくなく物語に集中できるのが良いです。
ロードムービーらしく色々と乗り物が出てきてそれらが全部魅力的。
荷台に乗ってるシーンと列車のシーンが好き。
切なくも後味の良い終わり方で気持ちのいい作品。
エンディングで流れる曲がめちゃくちゃツボ。