とにかく良い!
ラスト、ヒロインの表情だけをワンカットで観せることで深い余韻と感動を観客に与える素晴らしい演出。
まさかこれが、あのカーペンター監督とは思えないほど!
地味ではあるけど見逃すには本当にもったいない作品!
「ある日どこかで」「君がぼくを見つけた日」と本作はラブストーリーを観ない私でもハマってしまいました。
主演のジェフ・ブリッジスがとにかく巧い!
カレン・アレンも「レイダース…」とはまた違い、繊細な感情表現が涙をそそる。
「SFX映画の世界」(中子真治/著)にも記述されていたように本作の撮影は苦労したようで、クライマックスの宇宙船の写りこみは「それじゃ『E・T』と同じじゃないか」や後半の列車にミニチュアを使い「無駄遣いだ」と特撮スタッフが文句を言うこともあったようですが、それらを吹き飛ばすほど良い作品!
完全に雇われ監督のカーペンター、自分を殺してトコトン言いなりになったけど、それでも本作のように素晴らしい作品を作ったことに拍手!
ジャック・ニーチェの音楽も良し!