ブッシュが始めたイラク戦争。トミー・リー・ジョーンズが演じる元軍人で軍警察にも所属していた父親が、イラク戦争より帰還したのちに無断離隊し行方不明となった息子を探す、ってストーリー。
そんなサスペンス色の強いミステリー要素も含みながら、世の中の変化についていけず途方に暮れる「古い人」も描いている印象がありました。
「軍人たるもの〇〇」といった常識はどうも失われつつあり、移民が掲揚した国旗は逆さまで、若い兵士たちとの会話から伝わってくる深い違和感。
若干、『ノーカントリー』('07)とメッセージが似てるなー、て思ったら同じ年に公開されたのですね。しかもどっちにもトミー・リー・ジョーンズが出てる。世の中の変化についていけず途方に暮れる「古い人」を演じさせたら右に出るものはない、かな?
捜査に関わった刑事役のシャーリーズ・セロンも刑事っぽい無骨さが良かったと思います。
しかしどうでもいいことですが今回の『告発のとき』と『評決のとき』(マシュー・マコノヒー)、『告発の行方』(ジョディ・フォスター)、『真実の行方』(リチャード・ギア)が全部ごっちゃになる。