このレビューはネタバレを含みます
部落民であることを明かすまいと誓う教員瀬川丑松が苦悩し告白するお話。原作ゆえか、インテリ然とした台詞回しが如何にも不自然でした。
丑松こと市川雷蔵や、猪子夫妻の三國連太郎と岸田今日子などの演技は特…
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昔から部落差別に興味があって、島崎藤村の破戒と出会った。
何度か本作を読んだ後、今回映画も見たが丑松の悲しみが実によく反映されていたと思う。
自分が部落だから。素性を明かせない、自由に生きている…
冒頭で浜村純が、牛の突進で
ドカッ!と突き殺される
ショッキングなシーン…!☆
父の死を知った、市川雷蔵
演じる主人公は、
「部落民である事を決して
口外してはならない」
という父の教え、戒めを
…
原作を読んで発表当時批判があったという話を小耳に挟んでおきながら批判には目を通さなかった。
市川崑の「破戒」は初めて見た。新潮文庫だと300ページくらいあったと記憶している本作を2時間できちんと仕上…
「破戒」
冒頭、牛と人間。塩と体当り、死。
常闇の山々、林を提灯光で照らす男二人。
小屋に集い、部落民、苦しみ、社会の偏見、抵抗、今、一人の雑草の如く強く青春を求める青年教師が映される……
部落差別の話。
生徒への告白と懺悔。
ゆで卵、おかっつあんが先生に渡してくれって。
泣けるなあ。子供ってずるいな。
隠しているのに友人から君は部落民じゃないといわれるの苦しすぎるな。
間違った尺にあ…
信州の田舎の自然や寂れた街での情感のあるシーンと、市川崑的ケレンが炸裂するカット割りの緩急が気持ち良い。
ロングショットと寄りのショットのダイナミックな切り替え、暗い屋内から真っ白な雪景色へのシーン…