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破戒のありがとうのレビュー・感想・評価

破戒(1962年製作の映画)
3.0
ひたすら重くて暗い。そもそも原作自体がそうなので。文芸作品を映画化したい、その意気込みはよく分かる。だけど素材があまりにも「映えない」んですよ。確かに原作のテーマそのものは高尚なんだけどさ、あまりにも説教臭くて青臭いのよ。それを薄めてアレンジするどころか、濃厚に煮込んできた感じ。でもこれが雷蔵のやりたい役ってことだよね。でもなあ。すでに原作自体が完成されちゃってるので、わざわざ映像化しなくても、原作読めばイイジャンってことなのよ。それにこの原作、そんなにイメージする余白ってないですよね。ていうか単に私が島崎藤村がの文学自体に好意的でないとか、趣味が合わないとか、そういう程度の反発に過ぎないんだが。
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