平将門の怨霊により帝都に仇をなさんとする加藤が封じられ、半世紀が過ぎた世紀末。
加藤を封じた跡地にできた精神病院では患者達に加藤復活の共同幻想を吹き込む実験がなされていた。加藤役を演じる看護士・柳瀬は性的不能で街で女を拾っては殺害。が、ある日、出会った女・美千代(鈴木砂羽)に心惹かれる。彼女は将門の血を引く辰宮家の末裔だった…。
関東大震災や太平洋戦争を背景とした映画前二作に比べれば話のスケールダウンもいいとこで連続殺人、病院の事件と性的不能の殺人鬼と不感症女のカップルの恋路なんてのに矮小化。その程度で魔人加藤、さらには将門公を目覚めさせようとは不足もいいとこ。さらに刑事役のきたろう、院長役のベンガルが加藤、将門公を差し置いてスゴミだしてもねぇ。
目方恵子が〇ー〇〇〇になっていたり、患者に鳴滝がいたりなんてあたりはまあよしとして、白塗りの前衛舞踏投入も手垢がつきすぎた(この映画よりは後だがNHK大河ドラマ北条時宗でもやってたくらい)。この程度じゃ、イ○ポ勃てども加藤は立たず。