Kurumi

愛を読むひとのKurumiのネタバレレビュー・内容・結末

愛を読むひと(2008年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ずっと考えてる。観てからずっと考えて、思い出しては虚しさに泣いている。もう何も分からない。どこかに救いは存在したのか、どうしたら良かったのか、なにをするべきだったのか。どう考えたら良かったのか。私ならどうするかと考えて、分からなくて悔しくて苦しくて消えたくなった。また恐ろしさと悲しさに負けて逃げたくなった自分に腹が立つ。
偶然出会った2人の愛のお話にしたかった。美しくも過ぎ去った温かいお日様みたいな、思い出す度に心が満たされるような、そんなお話なら良かったの。
愛とは真実を語ることだと言っていた恩師である神父様の言葉を思い出した。真実を語ることにほんの少しでもいいから救いがあるのなら私は報われる。
それと、愛を読む人というタイトル素晴らしいな。

知人が失読症についてのものすごくポジティブなポッドキャストを始めたよ。私たちは気にしないよって思っていても、やはり気持ちは本人にしか分からないもの。現に知人は恥ずかしさから5年間失読症を隠して生活してきて、そんな彼女が公共の場で、それも世界中に向けて発信を始めた。彼女の計り知れない勇気を思うと歓びに涙がでる。

すべての子どもに教育を、一本の鉛筆があれば世界は変わるというのは、こういうことなのだと思う。
何を学んだの?に対して真っ当な答えを出すことなんてきっと出来ないけれど、どんな人間になりたいか、どう生きたいか、それを実現するために私は学び生きていると胸を張って言えるようになりたい。そのためにはやっぱりもっとお勉強して、知識を得て、考えて、行動しないとね。だってもう時代のせいには出来ないから。
Kurumi

Kurumi