親子ほども年の離れたふたりが
夢中になって愛し合う様が
純粋で美しくてそれだけでこの映画が成り立つくらい
何度見ても深く感動するのだが。
後半。
深い重いテーマに入っていく。
ハンナには、ただ責任感をもって任務を果たしただけのことが
多くの命を奪ってしまうこととなった過去のある事実がある。
そして、彼女は自らの文盲だったことをはじ、
どうしても隠したかったがために重い罪を被ることになってしまう。
文盲あることで世界はせまく自己嫌悪の対処方法もなかったのだろう。
文字の読み書きはどうにかどこかで習得できたはすだが
彼女の生立ちやなんかで、ひた隠しにしたい事情があったのだろう。
それは自分にしか分からない、隠し通したい羞恥心だったのだろう。
マイケルを通して知った文学。
それをひたすら楽しむ感情の豊かな純粋なハンナはとても愛おしい人。
ケイト・ウィンスレットのハンナが素晴らしかった。