あおや

愛を読むひとのあおやのレビュー・感想・評価

愛を読むひと(2008年製作の映画)
4.0
前半はなるほど完全無修正版……と思いながら観ていたけど後半でイッキに奥行きがでてきて、終盤たたみかけるように切なさが増幅していく。

そんな中「ナチの過去をもったドイツ人の罪の意識」というのもテーマにあったと思うけれど、それをやるには時間が短かすぎたように思う(前半の過多な性描写が…)。
当時ドイツはナチス犯罪人を道徳ではなく飽くまでも刑法をもって裁いたという前知識がなければよく理解できない部分もあるのでは。

なんにせよ切ない。タイトルを原作の「朗読者」から変更しているのも絶妙。
あおや

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