麻菜

デビルの麻菜のレビュー・感想・評価

デビル(2010年製作の映画)
4.3
めでたし恵みあふれる聖マリア、主は御身と共にまします
シャマランが長い年月をかけて練り上げてきたアイデアを、将来有望な映画作家たちが映画化するプロジェクト「ザ・ナイト・クロニクルズ」の第1弾
REC:レックのジョンエリックドゥードルが監督を務め、高層ビルのエレベーターで繰り広げられるショッキングな密室劇を描く
映画は、ロザリオを握りしめた自殺体から始まる
シャマラン作品なのでもちろん、宗教要素は色濃い
悪魔がいるなら、神だっているだろう
コンスタンティンで言及されているように、天国か地獄かを決める厳格なルールが存在しているのか
けれど、本作で重要なのは、悔い改めた者は許されるというルール
冒頭の、天地が逆さまになった不穏な情景が一転、ラストで正常へと戻った景色は、そこに確かな祝福が存在すること、御身は祝福されし者ということをしっかりと示していた
シャマランが撮りたかったのは、このラストシーンだったんだろうなーーー
思いがけない良作でした
麻菜

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