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愛という名の疑惑のkojikojiのレビュー・感想・評価

愛という名の疑惑(1992年製作の映画)
3.8
1992年 アメリカ 監督:フィル・ジョアノー
● リチャード・ギア(精神科医アイザック)
●キム・ベイシンガー(患者の姉ヘザー)
●ユマ・サーマン(患者ダイアナ)

 まず題名が好き。しかも、リチャード・ギアとキム・ベイシンガーのサスペンス。おいおいと、つい観たくなるが、仕事が忙しかった1990年代の映画で、これまで観ていない。題名だけは知っていた。

 サスペンス映画は何と言っても、ドンデン返しが魅力。
 この映画もそうきたかと、舌舐めずりまでしていたのに、
(ちょっと表現が汚くてすみません。それぐらいドンデン返しが好きなのです。) 
後半、やたらひっくり返して、前半のじっくりと描いていたエロティックサスペンスの味わいがすっかり消えてしまって、ドダバタドラマになってしまった。珍しいドンデン返しやり過ぎの失敗例だ。やっぱり、ドンデン返しは一発で見事に決めないと。
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 精神科医アイザックは患者ダイアナの症状に興味を持ち、その治療のために美人の姉ヘザーに会う。妹の過去の話を聞いているうちに二人は恋仲になってしまう。ちょっとこのあたりは美男美女とはいえ、早すぎ、やり過ぎの感じはある。ヘザーは自分は既婚者でとんでもない夫と別れたいと言い出す。
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 二人の恋愛が殺人事件に繋がって、法廷ドラマになり、そして…
と、ここまでは、私の一番好きなパターンだっただけに、その後の展開はちょっと残念すぎる。

 前半の出来とキム・ベイシンガーの頑張りに敬意を表して、少し高い得点を上げたが、ちょっと魅力が爆発しすぎた感あり。

#2022-325
良質なサスペンス・スリラー14
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