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中国女のTaTのレビュー・感想・評価

中国女(1967年製作の映画)
3.9
毛沢東に影響受けたパリの若者たちの話。

ファッションのように身に纏う彼らの政治思想は薄っぺらく軽い。行きすぎた思想、本質のない思想への警鐘は大学教授との会話で明らかになるけど、この一年後に五月革命起きてるわけだしこんな動きが実際にあったんだろうな。
カッコつけて大仰に語り合う姿は滑稽。でも、それだけで終わらせない見せ方や各々のキャラクターが面白い。

「映画は現実の反映ではない。反映の現実だ」とか印象的な言葉を吐いてくれるのはゴダールらしいし、音楽も耳に残る。
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