ぼびっと

エターナル・サンシャインのぼびっとのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
4.3
ジムキャリーとケイトウィンスレットで恋愛もの?!食い合わせ濃いな大丈夫か?!胃薬いる?!と不安になりながら観たのですが、リアルとロマンがうまくマッチした映画でした。さすがジムキャリーはこういう変わった脚本を好みますね。
たまにそういう選り好みで作品と自分の濃さがあわなすぎて残念な出来になっているものが多い気がする彼ですが、今作では、彼にしては大分抑えた演技がマッチしていました。

素敵な恋に夢中になっていた時は、あんなに輝いていた相手も、相手の所作も、気持ちに亀裂がはいれば全てが色褪せてつまらないものに見え、相手のやることなすこと全てが気にくわなくなる生々しさや、恋が終わってしまうと感じた瞬間、あんなに素敵な時間だったからこそ、全て忘れてしまいたいという気持ちや、終盤で主人公が実感する、ひどく傷つけあった時間もあったからこそ、矢張り忘れたくないという気持ちの変化も、なるほどな~と共感してしまいました。
ラストも含めて、恋するのっていいなと思わせてくれる素敵な映画です。