ぐりこ

エターナル・サンシャインのぐりこのネタバレレビュー・内容・結末

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

何度目かに鑑賞。
言うなれば記憶を消してもなお、出会って恋をしてしまう運命の不器用すぎる二人の話。

構成が秀逸。
最初の20分は初見だとサスペンスに見えちゃうよね。
こんなに記憶消すまでの時間短かったのかー。
最初の30分くらいでクレメンタインがすでに記憶を消していたと判明し、主人公のジョエルもそれを悲しむあまり記憶を消す手続きを取る。

記憶を消す過程で遡る過去。それにより鑑賞者は二人の思い出を一緒に体験する。
過去のクレメンタインとジョエルが消されることから逃げ回る経過がちょっと切なく面白い。

やー、こんな感情の起伏の激しい彼女なんて絶対嫌だけど、二人が幸せなら良いです。笑

恋はタイミングの問題だーとか脳の勘違いだーとか言うけど、そうじゃないかもと思わせる恋泥棒(クリニックの技術助手)のクレメンタインとの失恋エピソード。
そして、この二人が別に特別じゃないんだよ、とでもいうようなクリニック受付嬢とクリニックの医者の不倫エピソード。
んー。とっても運命論!!映画として超最高なんだが、もうディズニーのキラキラ童話ばりの展開!(褒めてる)


最初のシーンでクレメンタインが自分の青い髪の色を「青い廃墟」と紹介するところ、
消されて風化されていくジョエルという(ないはずの)記憶の隠喩かな?素敵です。
ぐりこ

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