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エターナル・サンシャインのsanaのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
3.6
表現が非現実的だけれど、表現していることはすごく現実的でした。恋愛そのものを描いている気がします。出会った頃の二人は全てが新鮮でキラキラして見える。でも時間が経つにつれてお互いの存在に飽きてきて嫌気が差す。これが恋愛の流れでしょう。主人公二人は最後に未来の二人が感じていることをふまえて一緒にいることを決めたところに、なんだかこの映画が言いたいことが描かれているような気がしました。時間が経てば互いの存在が当たり前になり、大切にしなくなる。そんな二人の姿に私も心当たりがありました。また主人公たちのように一緒になれなかったとしても、二人の間に起きた全ての出来事が悪い思い出のように感じるけれど、そこには確かに愛があった。だからこそ、全てを記憶から消すのはさみしすぎるとでも言っているような気がしました。一度愛した人を記憶から消すことはとても悲しいことですね。
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