鎌谷ミキ

エターナル・サンシャインの鎌谷ミキのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
4.3
【忘却はよりよき前進をいく。忘却は許すこと。幸せは無垢な心に宿る】

[簡単あらすじ]
ジョエル(ジム・キャリー)は2年付き合ったクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)とバレンタイン付近に破局する。気づいたら彼女はジョエルのことを忘れて記憶を消していた。いてもたってもいられないジョエルはクレメンタインの記憶を消しにいく。

[レビュー]
ハリさんと🎸今年の同時鑑賞ラストです🥳

『グリンチ』と同じ日に2回目鑑賞しました。
初回同様、ラストの意味がわからない…ついに3回目。

ジム・キャリーがなんと好青年!グリンチと大違いです、これが役者さんですね✨
私はそんなに見てない方ですが、これほど変化に柔軟な役者さんもいないので『マスク』とか積極的に観たいですね。

本作は一つの恋が始まって、破局して。定番の流れですが少し違うのは、お互いの"思い出の"記憶を消していくことですね。ここでミシェル・ゴンドリー監督が器用された意味がわかってきます。

ちなみに監督はケミカル・ブラザーズ「Star Guitar」とか個性的なPVを撮ってるミュージッククリップ出身の監督さんです。
https://youtu.be/0S43IwBF0uM

本作も名前は有名ですが、ミシェル・ゴンドリーだから観てる人は少そうなので。

タイトルが出るまでは幸せな日々という構成も面白いですね。

記憶と現実を同一で魅せています。文字が消えたり、ぼんやりしてたり。映像のこだわり。

『スパイダーマン』シリーズのキルスティン・ダンストが意味深な役柄メアリーです。記憶を消す会社の社員です。

「あなたの人生から彼女を消す」
思い出の品物でクレメンタインの記憶を呼びおこし、記憶を浮き出して消す…

後半からはジョエルは記憶の中がメインになる。そこに、ジョエルの家で記憶を消している研究者のドタバタ騒動?があったり。イライジャ・ウッドが『ロード・オブ・ザ・リング』の直後の出演でした。そこにメアリーがその家に来て…

何故混乱したのかわかった。クレメンタインの髪の色で記憶か現代かわかるのに、ごっちゃになって「何故クレメンタインとパトリックが会ってるの?」ってなったんだ。

記憶の中にいるジョエルが混乱し勝手に動き回ることで、どんどん不思議なことが起きる。人が消えていく、顔がのっぺらぼう、家に雨が降る、ジョエルが小人になる、壁や家が消える…

構成をわかっていないと本作は理解できないんだと気づきました。だから、クレメンタインの髪の色は3色にしたんだ、とか。

ハリさんなら一回でわかったかな🤗
とてもゴンドリー監督らしい、不思議なファンタジーラブストーリーでした😆

今年同時鑑賞してくださった方々、この場をお借りして、ありがとうございました🙇✨
私チョイスも多かったと思いますが、交互ぐらいに相手の観たい作品も観れて世界が広がりました。

来年もハリさん、みなさん、よろしくお願いいたします✨
鎌谷ミキ

鎌谷ミキ