独特の世界観を持つ作品だった。現実と記憶とが錯綜して混乱するが、記憶を消去する過程を追体験できるという点で面白い演出だと思う。
誰しも自分の記憶から抹消した人は一人や二人いるだろう。しかし自分の頭の中から消したところで、別の人の頭の中には残っているから、相手に気持ちがある以上完全な消去は難しいし、両方から抹消したとしても、そこまで固執する人間関係は良いにせよ悪いにせよ、魂レベルで引かれあってしまうのだと思う。
現代技術であれば記憶消去が可能になる未来はそう遠くはないかもしれないが、記憶を操ることはパンドラの箱なのかもしれない。
ロマンチックな話というよりかは、SF要素の強い作品だった。
SF映画が好きな方
不思議な世界観に浸りたい方
おすすめです