キャトラーズ

エターナル・サンシャインのキャトラーズのレビュー・感想・評価

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)
5.0
久しぶりに人生ベスト級が来た。
今日までの思考がブッ壊されて
シワの無い真新しい脳みそがまた生まれた感じ。

こんなアリキタリなパッケージにするな。
と思ったけど海外のパッケージも
クソダサかったわ、作品が可哀想。

予備情報が、脚本がカウフマンだ
ってことしか知らなかったから
(ありがちなパッケージだし駄作っぽいな〜)
(主人公はアシュトン・カッチャーとかで
ティーン向けの青春映画だろうな〜)
(デュエマで14マナぐらいの呪文カードでありそうな名前だな〜)
(だとしたら光文明だろうな〜)なんて
邪推しまくってたけど、
度肝どころか
もう全臓器摘出された気分。

キャストが豪華だけど
ジム・キャリーもカウフマンも
こんな演技するんだ、こんな脚本書くんだ、って
本当に驚いた。
特にカウフマンに関しては
今までの異常性が希釈されまくって
辛く冷たい中に優しく温かいものを内包した
こんな美しい脚本を書く人だと知らなかった。
「マルコビッチの穴」より
絶対にこっちを代表作と宣伝するべきだ。


内容はもう俺が陳腐な再構築する意味なんてない。
こんなに素晴らしい脚本を
過不足一つも無く映像化した
全てのスタッフ、関係者たちに感謝。

ジム・キャリーの声が山寺宏一さんではなく
松本保典さんなのが今回めちゃくちゃ良い方向になってる。
山寺さんだと強過ぎる感じ出ちゃいそうで
保典さんの柔さと、だからこそ強く出たい時の
主人公の覚悟がとてもリアルに感じれる。

もう一度観たいけど
簡単には観たくない映画。
死ぬまでに必ず映画館で観たい。
放映権切れてたら俺が買いとるか
シアター借りて俺が上映する。
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