ENDO

デッドエンドのENDOのレビュー・感想・評価

デッドエンド(1937年製作の映画)
4.0
twice a dayの失望に耐えきれないボギーの渾名はベビーフェイス(嘘だろ?つまり整形後という設定)であり殺人犯の彼は警察の手を逃れて帰省!久々の実家に暖かく迎え入れられると期待しながらも母親と恋人に罵倒されてヤケを起こす。イースト川に架かるクイーンズボロ橋を臨む袋小路(dead end)が舞台。巨大ミニチュアから下に降りると貧富が隣り合う空間へと舞い降りる。乱暴だが生き生きとした子供たちの遊び場とゴキブリすら映り込む汚いアパートの暮らしが映し出されるが富裕層の住む高層マンションにカメラすら入れない。演劇が原作なだけあって物語は箱庭セットの袋小路で展開する。マクリーとボギーの対決!セットによる高低差を活かした銃撃戦!悪は高いところに登りやがて失墜する。健気なシドニーを思わず抱きしめたくなる。メインである子供たちの躍動感と過ぎ去りし日の後悔しかないボギーの閉塞感が同居する良作!ボギーの首に賭けられた賞金がマクリーの飛躍を助ける皮肉。
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