多様な宗教や人種や家庭環境の人が混ざり合って過ごし、異なる慣習や価値観が隣り合わせにある多様性の象徴のような土地。
そこで必然的に生まれる摩擦を人がどう受け入れながら生きていくか。
そういう社会的なテーマはありつつ、しっかりとそれぎ人生や生活に落とし込まれ、観た人が共感できるようにに描かれていたのがよかったです。
綺麗すぎないけどちょっと優しい目線で現実世界が描かれていて、こういう人間関係の一員になりたいなと思える作品でした。
それぞれの人物にしっかりとちょっと優しい結末が用意されていたのも良い読後感につながってました。
重すぎない余韻のあるラストカットに結構音を立てて退場する人がいたのも、お陰様でやさしい気持ちで見送ることができました。
特にメガネの男子生徒がいい味出してます。彼が物語を支配していると言っても過言ではないです。