ラピュタん

タレンタイム〜優しい歌のラピュタんのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
4.5
マレーシア版 レトロ感満載のミュージカル あるいはマレーシアの多様性を感じられる お楽しみ袋ホームコメディ 

コミカルに進行していく群像劇
いろんな楽しさ✨が散りばめられていて、とても気に入ってしまった!
歌と踊りと演奏と、そして恋愛に友情に
しっかり親子関係も描かれていて、子を思う親の気持ち、親を思う子の気持ちに涙を禁じ得ず…
タレンタイム(選抜型の学芸大会?)に登壇する青年たちの姿、とくにアジアンな眼差しの美しさにドキドキします

冒頭の雨の中、「月の光」が流れ…
恋する2人はやがて月を見上げる…
月が映されるのは終盤の1回だけ

ロミオはインド系(ヒンドゥと思われる)で聴覚障害のある青年
ジュリエットは、ユーラシアン(ムスリムだけれど祖母はイギリス人)
ふたりのシーンはどれも素朴ながらとても美しい!
例えば、バイクに2人乗りして疾走するシーンにまさかのゴルドベルクからアリア!
編曲で短くされていましたが、ここに合わせてくるとはさすが南国🏝というサプライズはしかし、街を走る2人を正面から追うそのシーンだけでもずっと観ていられそうなほどの美しさ✨を引き立てていました

薫ってくるような異国情緒に最初から目が離せません
若者たちの真面目さは、古き良き日本人の姿?

そっと応援したくなる、そんな映画でした
温もりの感涙が待っています


家族で、イベントデーにも好適
年齢制限なく、どなたでも
中高生はドンピシャですし、若いカップルに最適かも

見るチャンスがあれば逃さないで…

⭐️多言語の国で、英語(準公用語)が溶け込む
 マレー語と英語がシームレスに混じった会話などとても新鮮で、独特の舞踊のようなリズム感があり楽しめました
 少々の粗さは気にせず、熱量を耳でも味わいましょう
⭐️人口比はマレー系(2/3)、華人系(1/4)、インド系(1/12) 
 最も多い宗教はイスラム教で、人口比ととほぼ同率
⭐️ マレー人の間の格差が著しいようです
⭐️ヒョロ眼鏡くん👓笑えます
⭐️校長先生は、あの芸人にしか見えない…
⭐️パフォーマンスはどれもこれもステキ✨
⭐️マヘシュの佇まいには、神々しさすら⚪️
⭐️ハフィズの祈る姿に息を呑む
 (ギターの弾き語りが素晴らしい)
 祈りのシーンには可愛らしいミラクルも!
ラピュタん

ラピュタん