このレビューはネタバレを含みます
冒頭の誰もいない体育館の明かりが点いていく印象的なシーンが映画の始まりを意味し、また映画の中身も示してもいる。エンディングはその逆に消えていく。
高校の音楽コンクールを舞台にした青春ドラマというと陳腐だが、高校生たちの日常から浮かび上がるのは多民族国家マレーシアの姿(行ったことないからわからないけど)。
民族の多様さは演奏される音楽の種類の多さに現れているが、特に全編にわたって使われている《月の光》が妙なアレンジになっているのが引っかかる。植民地イギリスではなくなぜドビュッシーなのか。