アヤネ

酔いどれ天使のアヤネのネタバレレビュー・内容・結末

酔いどれ天使(1948年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

いやーーーちょっと、つっっっっっら…!いやもうほんと松永の救えなさが…救えそうなのにこぼれ落ちてしまう感じが……!そして「それがヤクザなんだ」という真田先生のセリフが刺さるわ………最後に女の子が無邪気に駆けてくるところの対比とかほんと…ほんともう、泣いてしまう……。理性がいちばんの薬かあ…すごいなぁ黒澤明……いや今更言うことじゃないけども……刺さるわほんと…。イキってた頃の松永ほんとかっこよかったなぁ…いい男ですねぇ!って感じがすごかった。虚勢が剥がれて、臆病でもろくて弱い芯がぼろぼろ出てきてしまうのは切なかったなぁ…いやあつらかった。そして真田先生と松永の距離感がとてもいいよね。近すぎず遠すぎず、信頼と愛情は垣間見えるけどべたべたしたところはなくこざっぱりしていて、正直もうちょっとブロマンスっぽさ出るのかなと思ってたけどそこまでもいかず、ほどよーい良い距離感だった。好きなやつ。卵買うシーン切なぁ…金投げつける親分と新しいものか確認しつつ厳選して実際に卵買ってくる真田先生の対比切ない…あと音楽もいいし、世界の黒澤に何言ってんだというあれだけどシーンの切り取り方がすごいいいよね!あれはセンスなんだろうなあ。野良犬のときも思ったけど、鏡の使い方がすごい面白かった。いやぁ、面白かった。
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