クリーム

DOOR IIIのクリームのレビュー・感想・評価

DOOR III(1996年製作の映画)
3.6
『DOOR』が意外に面白かったので、Ⅲを観賞。関連性はなかったです。黒沢清監督らしいホラーでした。怖くないけど、ちゃんと脅かして来ます。キャストの演技力が…です。暇潰しレベルだけど、原因をかなり引っ張るので観てしまう。で、解って笑う。バブル期崩壊後の哀愁漂う作品です。
保険の外交員の佐々木京(みやこ)は、最近成績が落ち、上司に嫌みを言われる日々。ある日、不思議な会社を見つけ、そこで若くして部長の地位を掴んだ藤原に魅かれる。何度か藤原と会ううちに奇妙な事が起こり始めるのだった。



ネタバレ↓



黒沢監督らしい、赤いドレスに黒髪の女は、ここにも登場します。
結局、心霊ものと思わせて、寄生虫ホラー。ショボいスライムグリーンのヤモリっぽい奴。もう少しグロい方が良かったと思うが…。
藤原に宿った寄生虫が女達を魅了し侵食して行くお話。そして、キスした時に藤原から京に移った寄生虫が今度は、京を通して男性達を魅了する。
ラストは、藤原vs京。
「あなたはおしゃべりよ。私のタイプじゃない」と言ってキスからの舌を噛みちぎる京。その後、藤原の口から出てきた寄生虫を燃やします。呆気ない幕切れ。ライバル外交員の礼子達と共に藤原は家ごと燃え尽きた。
そして、最後に藤原の会社の社長が京になっていて、従業員は全員男になっていました。おわり。
外交員の枕営業って、当たり前だったのか?そんな訳ないと思うが…。男の妄想か…。京は、客とは寝ないと言ってたけど、女を武器にしてたのは一緒。まるで水商売みたいな保険外交員が、笑えた。あの微妙な寄生虫も相手の舌を噛みきるのも斬新っちゃあ斬新。暇潰しには良かったです。
クリーム

クリーム