ロク

北ホテルのロクのネタバレレビュー・内容・結末

北ホテル(1938年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『グランド・ホテル』っぽく複数の人間模様が描写されますが様々なキャラクターがいて脇役も存在感を発揮しているのが楽しいです。
若いカップルが無謀なくらい心中に夢を膨らませていて大丈夫か?って思ったら案の定。浮かれきっていた分その後のピエールの失望が痛々しい。

評判は中年カップルのお二人の方が高いみたいですが自分は重たいくらい何かに憑りつかれたようだったのが徐々に変わっていく若カップルの方が印象に残りました。特に自分の弱さを知って悩むピエール。愛や夢に浸っていたルネが案外テキパキ働ける人だったというのも面白かったです。

心中前は音楽もなく二人のセリフだけなのが良かった。セリフがどれもこれもポエマーなのがツボでした。私は芝居がかったセリフが好みなのかもしれません。
ホテルも運河も橋も公園もみんなオープンセットらしい…。すごい…。
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