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沖縄の民のmhのレビュー・感想・評価

沖縄の民(1956年製作の映画)
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沖縄戦が題材の日活製戦争映画。
冒頭のシークエンス、伝達事項を済ませた先生が振り向くと、黒板に「ツシマ丸」の文字があってすぐに消される。
貨物船の船倉、校長の自殺、先生の家に投石など、対馬丸に関するシークエンスが長いのが、沖縄戦を題材にしたほかの映画との違いかな。
「ひめゆりの塔 (1953年)」よりあとに作られているのに、ひめゆり学徒隊についての描写はわずか。鉄血勤皇隊、護郷隊などの名称は登場せず、沖縄守備隊(に参加した学生たち)という扱いだった。
戦争/傲慢な軍人に翻弄されるウチナンチューたちがメインになっており、戦況や時代考証は二の次になっているようにも写った。
西村晃のくだりいるかね? すげーいそうなキャラだけど、あまり沖縄関係なかった。
WW2でヘリコプターは珍しいね。
投降したひとたちの視点も珍しくて良かった。長門裕之の滑舌悪いの草。
子どもが読む早く日本に帰属したいという作文が、ジェット機にエンジンにかき消されるという左がかったエンド。たしか日活も労使闘争激しかったはず。
全体的になんかちょっと変わってんだよなぁ。
面白かった!
mh

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