鍋山和弥

ダーティハリー4の鍋山和弥のネタバレレビュー・内容・結末

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、時代が変わっても、正義を貫く、『キャラハン』刑事が、カッコよく、10年前の、レイプの、被害者でもあり、その復讐のための、犯行を、繰り返す、『ジェニファー』に、物凄く、同情する映画である。この作品内の、この時代の、アメリカ。昔はできた捜査が、通用しなくなり、正義感の、逮捕が、厳しくなった。『キャラハン』刑事を、よく知る者は、『キャラハン』のため、庇いはするものの、時代の流れが、犯罪者を、野放しにする。『キャラハン』刑事自身も、刑事を辞めたいと、弱音が、出てくる程。周りの警察組織に、嫌気がさした、『キャラハン』にとって、『ジェニファー』は、犯人ながらも、むしろ純粋さが、あって、物語の最後、証拠を誤魔化して、逮捕せず、見逃したのも、頷ける。この時代になってくると、正義のためには、警官にならない方が、いいかもと、思える。『ジェニファー』の、あの姿は、犯人ながらも、最早、悲惨で、心は、ボロボロ。正直、見逃した『キャラハン』が、正しかったと思う。やはり、正義とは、法律を守ることではない。この物語の、冒頭にも、あったセリフだが、法律など、ゲームのルールと、変わらない。いくらでも、人間様の都合で、変えられるのだ。
鍋山和弥

鍋山和弥