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ダーティハリー4のbluetokyoのレビュー・感想・評価

ダーティハリー4(1983年製作の映画)
3.2
2023年7月27日 13:40~ テレビ東京 吹替え
やはり、犯人目線なのだな。だから、最初は明確ではないけど、話が進んでいくと、捜査の結果いかんに関わらず、犯人がわかってしまうという仕掛けだ。犯人探しではないんだね。今回の犯人は若い女性。それだけで、なんとなく、犯人がわかる。犯人探しではなくて、犯人がなぜ、犯行に及んだのか、それが中心なのだ。

被害者の男性が股間を銃で撃ち抜かれるという殺人事件が発生する。キャラハン刑事が捜査を開始するが、その前後に、他にもいろいろと事件がある。そのたびに、犯罪者の死体の山ができる。たまりかねた上司が、ちょっと、ほかの場所に出張しろと命じる。左遷ではないが左遷みたいなものだ。その場所というのが、冒頭の股間撃ち抜かれ事件。被害者の出身地、サンパウロである。

サンパウロの警察署にキャラハン刑事があいさつ代わりに出向くと、署長は、お前の好き勝手にはさせないぞ、と最初からケンカ腰なのだ。

といっているうちに、股間撃ち抜かれ事件がサンパウロでも発生。署長はわざとのように、その事件の情報をキャラハン刑事には教えなかった。
口出しすんじゃねえ、の一点張り。
キャラハン刑事は、上司に怒られ馴れているので、署長を無視して、独自に捜査。銃弾から、同一の銃から発射された弾丸だとわかった。

そんななか、キャラハン刑事は、画家をやっている女性、ジェニファーと知りあう。

といっている間にも、股間撃ち抜き事件は続く。キャラハン刑事は、ふと、署長室に飾られている写真の中の人びとが被害者ではないかと気付き始めた。すると、いつの間にか、写真は外されていたりする。

そして、ついに、犯人は、署長の息子の前に現れた。だが、息子は車いすに座っていて、まったくの無表情。犯人は、その姿に発砲をためらっていると、署長が登場。経緯を説明する。

犯人の女性と彼女の妹を、署長の息子を含むグループが、輪姦レイプしたのだ。署長の息子は、罪の意識に苛まれ、車で崖に突っ込んだ。その結果が、いまの署長の息子の姿だ。で、おそらく、主犯に、息子も同罪だぜ、などと脅され、署長は、輪姦レイプ事件をもみ消したのだ。

もう終わりにしよう、などと、署長が言っていると、主犯の男が現れて、本当に終わりかな、などと言って、股間撃ち抜き事件の犯人女性から、銃を奪うと、署長を射殺した。どうせ、お前が射殺したんだろう、などと言う。

さらに、もう一度、たっぷりレイプしてやるからな、と彼女を仲間と連れだすのであった。

一方、キャラハン刑事は、署長の部屋に掛けてあった写真から、股間撃ち抜き事件の対象者がわかったので、それらの家々を回っていた。そのとき、不審な車を見付けたので、その車のナンバーを照会してもらった。すると、なんと、車の所有者は、ジェニファーなのだ。
逆に、ジェニファーが危ない。

輪姦レイプ主犯たちは、ジェニファーを再度レイプしようとしている。そこにキャラハン刑事が現れるわけだ。よく来てくれた、という感じ。

輪姦レイプ主犯たちを全員射殺。犯人が、ジェニファーの銃を持っていたので、股間撃ち抜き事件も解決。

ちょっと甘いんじゃないか、キャラハン刑事、と思いつつも、まあ、輪姦レイプ事件の犯人たちのワルっぷりの描写がうまいので、まあ、いいかな、と思ってしまう。
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