Maoryu002

パイレーツ・ロックのMaoryu002のレビュー・感想・評価

パイレーツ・ロック(2009年製作の映画)
4.1
1966年、イギリスでロックのラジオ放送時間が制限されている中、北海の海上から24時間ロックを流し続ける海賊ラジオ局があった。そこに飛び込んだ青年とDJたちの生活と、彼らを排除しようとする政府の企みを描いた作品。

乱れまくったラジオ・ロックでの生活が楽しすぎる!
リチャード・カーティスの脚本が冴えまくり。彼らのおバカだけど鋭い会話と、間違いなくノレる音楽を味わいまくる作品だ。

実際、ストーリーは乱れまくっていてハチャメチャ。
ケネス・ブラナーら政府の役人たちとの戦いなんてサイドストーリーみたいなもので、ラストの“ダンケルク”は盛り上がるけど、楽しみの99%は音楽とセリフだ。

冒頭のビル・ナイとフィリップ・シーモア・ホフマンの掛け合いからのFワード流出は爆笑もの。
主役ではないけど、この2人の存在感は凄かった。
やはり、リチャード・カーティス作品にビル・ナイは欠かせない!

当然、音楽は文句のつけようがないほどセンス抜群で、カールがマリアンにフラれた後や、サイモンがエレノアと17時間で離婚した後、音楽がすべてを表現する時間が最高!

登場時間は短かく、性欲の対象のように扱われてしまっているが、「アンコール!!」のジェマ・アータートンや、タルラ・ライリーといった女性陣も魅力的だった。

お下品で下ネタばかりなので要注意だが、「ノッティングヒルの恋人」や「ラブ・アクチュアリー」を書きながら、リチャード・カーティスが本当にやりたいのはこれだったのかな?
Maoryu002

Maoryu002