牛猫

ハウスシッター/結婚願望の牛猫のレビュー・感想・評価

ハウスシッター/結婚願望(1992年製作の映画)
3.4
プロポーズに失敗して傷心の男と、そんな彼の家に勝手に上がり込み妻になりすます女が巻き起こすドタバタを描いた話。

豪華な家に住みたい一心で咄嗟に出た嘘がどんどん大きくなって、親や会社の上司をも巻き込んだ結婚パーティーにまで発展してしまうなど、雪だるま式に大きくなっていく2人の偽装結婚生活がなんともコミカルで面白い。
最初は翻弄されっぱなしだったスティーヴマーティンが少し気の毒にも思えたけど、彼女の口の達者さを利用して出世しようとしたり元カノと復縁を目論んだり、意外としたたかなので気楽にみられた。
しかし、2人で秘密を共有していくうちにだんだんと距離が縮まっていって、ラストはベタベタの展開だった。だがそれが良い。
なんといってもゴールディホーンが可愛いし、見知らぬ街でもあっという間に馴染んでしまう感じも説得力があった。
ハンガリー人のウェイトレスに扮した最初の登場から、正体不明を貫き通す最後のセリフまで最高。このミステリアスで小悪魔な雰囲気は魅力的。

最初から最後までコテコテのアメリカのノリで中々日本人には取っ付きにくい雰囲気の映画かもしれないけど、実力派コメディアン2人による安定した楽しい作品だった。
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