天津甘栗

血と骨の天津甘栗のレビュー・感想・評価

血と骨(2004年製作の映画)
3.7
金銭欲と性欲と支配欲の権化。理屈、理性なんぞ皆無の怪物。エゴの塊、嫌われたけしの一生。
胸くそ悪くなる内容だが完成度は高い。『ゴジラ-1.0』などより高精度で昭和中期の陰鬱な雰囲気が捉えられており、終始暗いトーンで物語が進む。
惨たらしく荒々しいたけしの凄まじさからくる濃厚な不快感も相まって、観賞後どっと疲労を感じる映画。
私的には本作がたけし史上最恐と思う。
天津甘栗

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