HAYATO

ALWAYS続・三丁目の夕日のHAYATOのレビュー・感想・評価

ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)
4.2
2024年76本目
アカデミー賞受賞への期待がかかる『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督作
前作のラストから4カ月後を舞台に、東京タワー近くの春の夕日町三丁目に住む人々のその後を描く。
昭和34年の春。駄菓子屋を営む売れない小説家・茶川は、同居する淳之介に人並みの生活を送らせるため、芥川賞をとることを目指して再び純文学の執筆を始めることを決意するが…。
吉岡秀隆さん、堤真一さん、堀北真希さん、薬師丸ひろ子さん、三浦友和さん、小雪さんら前作のキャストが再結した他、浅利陽介さん、吹石一恵さん、上川隆也さん、貫地谷しほりさんらが新たに出演。
本作の序盤では、ゴジラがお馴染みのテーマ曲にのって街をめちゃくちゃにするサプライズ演出があり、『ゴジラ-1.0』が話題沸騰の中、再び脚光を浴びているその場面は、たった2分の登場シーンに約6カ月間もの歳月を費やしていしまい、当時山崎貴監督はその時点での技術力でゴジラ映画を作るのはまだまだ不可能だと感じたそう。
東京タワーに、東京駅、羽田空港、新型特急電車こだま、日本橋、銭湯、映画館など、前作同様にミニチュアとVFXを駆使して再現された昭和レトロな光景が、その時代を生きていないのにも関わらず、ノスタルジックな気分にさせてくれる。
涙腺をこれでもかと刺激する佐藤直紀さんの音楽も相変わらず素晴らしく、昭和人情の暖かみをより一層引き立たせる。
戦争の傷跡を滲ませたエピソードには『ゴジラ-1.0』と共通するテーマ性を感じ、生き残ったことに負い目を抱く則文に、かつての戦友の牛島さんが季節外れの蛍になって「仲間の分まで思いっきり幸せになったらいいんです。」という言葉をかけるシーンは胸にジーンときた。
HAYATO

HAYATO