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ALWAYS続・三丁目の夕日のEyesworthのレビュー・感想・評価

ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)
4.8
【あの日と変わらぬ東京の空】

山崎貴監督の三丁目の夕日シリーズの続編。

〈あらすじ〉
昭和34年春。貧乏作家の茶川は、姿を消したヒロミを想い続けながら淳之介と暮らしていた。そんなある日、淳之介の実父である川渕が、息子を連れ戻しに来る。人並みの生活を条件に淳之介を預かった茶川は、再び純文学の執筆を始め…。

〈所感〉
山崎貴のゴジラ愛を感じさせられるオープニング。最初大震災のシリアスな描写かと思ったが時代的に違うか。怪獣に立ち向かうスーパーサイヤ人の鈴木オートがカッコイイ。
本作も何度も見返した程素晴らしい出来だが、正直前作に比べてトーンダウンした印象。なんというか前作の刷り直しというか同じセットで同じことを繰り返しているような。最後まで事件という事件は起きない。なんだか煮え切らないヒロミ、全然子供を取り返せない金持ち親父がくどくなってるかも。それでもやはり三丁目の夕日だけあって夕日のシーンは本当に自分だけの感傷に浸れる。決して裕福ではなくても縦の絆も横の絆も強かった日本人。現実が思い通りうまくいかなくても夢にひたむきな茶川の姿。ああこんな時代もあったんだなと懐かしくなれる。私には三丁目の夕日でしか流せない涙があるのである。そして六子(堀北真希)の垢抜けが良すぎる。私も東北人なので六子には幸せになってもらいたいべさ。
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