matchypotter

ALWAYS続・三丁目の夕日のmatchypotterのレビュー・感想・評価

ALWAYS続・三丁目の夕日(2007年製作の映画)
4.1
いやー、ホント好きだわ。

色々わかってるけど、若干やり過ぎて「クサい」感じにもなってるし、さすがにちょっとそんなことになるか!?的なこともあるんだけど、何度でも観ちゃうし、好きだわ。いやー、夕陽が目に染みるね。

薬師丸お母さんの衝撃が今回もスゴい。
昭和のお母さん。色々あるけど鈴木オートを支えるお母さん。みんなのお母さん。

田舎から住み込みで働く子が来ようが、親戚筋から子供を預かろうが、向かいから赤の他人の子を引き受けたり、向かいの飯の世話したり、自分のことはもはや後回しになっていて今のご時世からするとちょっと批判されそうな母親像だけども、彼女のその“周りの心配をほっとけない”というか、“他人の笑顔や幸せが自分の幸せ”というか、“何でもないこの忙しない日常が好き”みたいな誰も彼もを包み込む無性の愛があって、この作品全体がとても暖かくなる。

そして、堀北真希、いよいよ垢抜けて田舎から出てきた役には収まらない“女”が出てきてる。それがある意味、前作からのこの役の生の成長って感じもする。

今回も狭しない東京タワーの麓のある一角の忙しない日常。
みんなの生きる力、変わってく世の中で変わらず1日1日を1歩1歩前を向いて必死に汗水垂らして生きてく、その鼓動というか、そこに息づく人々の温かな活力がそこにはたくさんある。

ついついお金や力を求めてしまったり、望んでしまうこともあるが、それでは得られないもの、わからないこともあるんだよなー、と思える。

ただ、それは望まないと、少なくとも自分で何か動いて手に入れようとしないと手に入らない、だから、みんな一生懸命1日1日を1歩1歩前を見て汗水垂らすんだなー、と。

恥をかこうが、惨めな思いをしようが、思いつきだろうが、やろうと決めたこと、手に入れたいものは諦めずに立ち向かうことが大事、と、当たり前のことを当たり前のように伝えてくれる。

かなり“泣かせにきてる”感というかあざとい部分はある。それは間違いない。

間違いないんだけども、だからと言ってそれを否定する気も起きないと言うか、こういう昭和の街並みでこんな人たちが一生懸命毎日生きればこういうことになるんかな、とちょっぴり羨ましい気にすらなる、ホントにほっこりする作品。

堤真一と薬師丸夫婦、そろそろ俺がそこと同世代なわけだが、あんなに激動の世の中を生き抜けるか、あんな強さがあるか、あんなに笑って生きていけるか、、、
楽しそうだなー!自分も頑張ります!
matchypotter

matchypotter