失恋したエリザベス（ノラ・ジョーンズ）はカフェのオーナー、ジェレミー（ジュード・ロウ）に思いをぶつけ、彼との時間に癒される。だが、変わりたいと願う彼女は長い旅に出る。旅先で出会った人々の人生にかかわり、カフェに戻ったエリザベスはジェレミーの愛を受け入れる。
ウォン・カーウァイ監督による、けっこうミーハーな映画。
ノラ・ジョーンズのPVにも見えるけど、間違いなく音楽がいいから大好きな映画だ。
音楽が全面のようで、実はカフェでの２人の会話の間は、歌もBGMもない静寂の時間が長いのだ。これで逆に音楽が映えているのかもしれない。
物語はノラ・ジョーンズ演じる、ちょっと不思議ちゃんで寂しい女の子が成長して愛に気付くまでを描いており、主演のノラ・ジョーンズは勢い任せの演技かもしれないけど、けっこう好感が持てた。
一方のジュード・ロウだが、自分としてはこの映画の自然な感じが一番かっこいいと感じている。
彼らをしっかり支える脇の俳優陣がいい。デヴィッド・ストラザーン、レイチェル・ワイズ、ナタリー・ポートマンの演技は、この映画にはちょっと重いけど、主役の２人のほんわかした雰囲気とバランスが取れてる。
音楽の魔法にやられて気に入ってしまった一本だ。
