のら

マイ・ブルーベリー・ナイツののらのレビュー・感想・評価

4.1
再視聴。

これはいわゆる雰囲気映画でくくられるような作品かもしれないけどわたしはこの映画の雰囲気が大好きです。

昔の恋人を忘れられない2人がつつく、残り物のブルーベリーパイ、持ち主に返せない誰かの鍵の山…などいちいちアイテムが好きすぎる。
「鍵より夕陽を愛し 夕焼けの彼方に消えた 」「鍵を持っていても扉を開けることができない気がするわ」「扉が開いていても求める相手は中にいない」などの詩的なセリフも印象的。
とろけるように光る夜景や店の照明がかっこいい。

甘い雰囲気になったところで彼女突然旅に出ちゃうしw
旅先で出会う別れた妻をいつまでも忘れられないアル中の男、父親と疎遠のギャンブラーの女。この辺りのエピソードはうつらうつら見てたけどw好きだなぁ。
ナタリーとノラが手を上げて別れるシーンが好き。

彼女が消えてから焦ってあちこちに電話するジュードがかわいいよ。
ジュードは昔の彼女忘れずにいつまでも引きずるような孤独な男を演じるにはちょっとかっこよすぎる気がする。あんたすぐ新しい彼女見つかるでしょうみたいなw
なんて言いつつ実は一番好きなジュード。
ノラ・ジョーンズは元々歌が好きだったんだけど、この映画は彼女の自然体な魅力が出ててほんといい。

後にも先にもこの映画ほど好きな恋愛映画のポスターはないです。

エンディング、ノラのスモーキーな歌声で終わる素敵なカットにうっとり。
のら

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