グレハニスト森田

ベスト・キッドのグレハニスト森田のレビュー・感想・評価

ベスト・キッド(1984年製作の映画)
3.2
古き良き、空手ならぬ”カラテ”映画。
格闘技を題材にした青春モノである。

主人公が引っ越してきてからミヤギとの交流をかなり丁寧に撮っている反面、肝心のカラテが始まるまで相当に長い。
そもそも内面修行に重きをおいたミヤギ流はドラマとしては申し分ないものの格闘技モノとしては撮れ高に乏しく、いきなり実戦で勝ち進むところはご都合主義的であるとも言える。

ダニエルがお熱のヒロインであるBTTF二代目ジェニファーことエリザベス・シューはたしかに相当可愛いのでよろしい。
青春モノとしてはまぁ無難なところ。

香港映画顔負けのあっさりとしたラストだが、コブラ会の『君は最高だ~』的な台詞は必要あったのかな。笑

ドラマ比重なのはよろしいが、肝心の修行が抽象的すぎてトーナメント優勝の過程がサクセスストーリすぎるのがやや難。
なら「ロッキー」と同様、勝負には負けたが勝ち負けに関係ない何かをつかんだというのが納得の行く終着点だと思うが、好みの範疇ということで。